みなさんは「鍼灸(しんきゅう)と聞くと、どんな治療を想像しますか?
「鍼(はり)は怖い」「お灸(きゅう)は熱そう」「なんだか怪しい先生が治療していそう。。」
そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
つらい症状があれば緩和する治療を、目立った症状がない場合でも予防的な治療を行えるのが鍼灸です。鍼灸は2000年以上の歴史がある伝統医学のひとつであり、その歴史の長さは、時代を越えて鍼灸が人々に支持されてきたことを物語っています。
昔の人は、自然の営みの中で暮らし、季節に合った過ごし方を大切にしてきました。そうした丁寧な暮らしの中でからだのささいな変化に耳を傾け、自らをいたわる「養生」という思想が根付いていました。
四季が移ろいゆくように私たちのからだも日々変化しています。東洋医学にはその変化に対応するための知恵があります。そして鍼灸には自分のからだをケアするヒントがたくさん詰まっています。
やぎきた鍼灸室が鍼やお灸の良さを少しでも身近に感じられる場所のひとつとなれれば幸いです。